人気ブログランキング | 話題のタグを見る

拉麺BLUES 関西のラーメン食べ歩き

ぶたのほし とんこつ

尼崎に注目度の高い店がオープンした!
写真を見ての通りJR尼崎の町工場の中にその店は出来た。
JR尼崎と言えば工場とマンションが乱立する混沌とした地域だ。
その土地にふさわしいラーメン屋が出来た。
濃厚豚骨で有名な「無鉄砲」から独立した「ぶたのほし」。
なぜこんなとこにと思ったが悪臭漂う豚骨ラーメンだからこその立地選択だ。
少々の悪臭でも近所に迷惑をかけない。
店内は町工場の様相ですごくメタリックなのだが悪臭を取り除くダクトもしっかり完備されている。
音響設備も立派で待ち時間にリラックスできる。
さりげない店内だがかなり金をかけているようだ。
写真では外待ちが5名程度だが実は店内の待ちスペースが広くて中には15名程度の待ちが出来ている。
平日は並びが長いと隣の工場に迷惑をかけるので店内に待ちスペースを設けている。
ぶたのほし とんこつ_e0208833_20083832.jpg
オープンして3日目だがまだ初めて来た客が多く、この日も最初のロットの客に2杯食いが目立った。
20名くらい並んでるんだからここは2杯食いを自重してほしいと思うのだが店の売り上げにつながるから強くは言えない。
ぶたのほし とんこつ_e0208833_20084537.jpg
さて今回は豚骨オンリーの「とんこつ」(750円)を頼んだ。
「無鉄砲」出身の店主の店だけに濃厚でドロドロの豚骨ラーメンだ。
大きな寸胴にげんこつをボンボン放り込んでいる。
そして長い鉄骨で焦げ付かないようにかけ混ぜている。
ラーメンを作るのにこれだけ労力をかけているというのを目の当たりにしたらもうスープを残すわけにはいかない。
特に店主は材料の豚を人が生きるためにいただいているという感謝を込めて作っているという。
もう心して食べるしかない。
ドロドロのスープは意外とすっきりしている。
頭の骨を使えばクセが出るらしいが今回はそのクセがあまり感じられなかった。
スープの仕込みも麺上げをしながらの作業でスープに付きっきりではない。
すなわちその時々でスープの味が変わるのだろう。
今回はちょっとすっきりしすぎて豚骨のうまみはやや弱いようだった。
それでもスープを全汁したのだが、これだけ濃厚だと私は2杯食いは無理だ。
どんぶり1杯でスープが400ml以上は入っていると思われる。
それを2杯ともなると800ml以上になる。
初めて来たからと言って2杯も注文すると大変なことになりそうな気がする。
せっかく店主が豚に感謝しながら労力を使って作るラーメンに客が試しに2杯食ってみるかという気持ちで食べるのであればうかばれない。
2杯食べることのできる胃袋の持ち主なら文句は言わない。
でも無理して食べるのなら並んでいる客のことを少しは考えてほしい。
もしスープが800ml分ペットボトルに入っていたらそれを全部は飲めないと思う。
どんぶりに入っているから無理にでも食べるのだと思う。
なにごともほどほどが肝心だと思うのだが。



by oretokumou | 2018-01-23 00:00 | ラーメン実食 | Comments(0)
<< ラーメン哲史 金目鯛と若鳥つく... 支那そばかりん 味噌そば >>